活動報告

消費地交流会

(掲載日:2012年7月)

当会ではよつ葉共同購入事業推進会議「私たちの牛乳」分科会に参加し、より安全で美味しい牛乳を求めて、国産自給飼料の給与率の高い牛乳を目指して活動しています。2010年10月と2011年2月の産地交流会に続いて3月14日(水)15日(木)に酪農生産者との相互理解を深め、牛乳・乳製品の利用をさらに拡大するために「NON-GMO生乳生産者とよつ葉共同購入グループの消費地交流会」が開催されました。今回は北海道で生産された牛乳が消費地の関東地域の私たちの家庭に届くまでの流れを生産者の方が理解しようということで、酪農家3名、JAの方2名、よつ葉乳業十勝主管工場の方2名が北海道からみえました。初日は私たちよつ葉会で交流し、事務所での受注の様子を見学され、その後埼玉のよつ葉乳業関東流通センターでの保管、仕分け方法、家庭への保冷トラックによる配送ルート、保冷箱への受け渡し現場などを見学されました。翌日は東京の共同購入8グループの代表者15名が手作りの料理を持ち寄って、交流会が開かれました。生産現場の現状などをお伺いし、日頃の私たちの疑問や、感謝の気持ちをお伝えし親睦を深めました。「今度は牛乳パックの写真を家族写真にしたり、奥さんシリーズにしたら?」など楽しいアイディアも出て、生産者の方とまた一歩近づけたなと感じた交流会でした。

東京消費地交流会参加者集合写真

 

よつ葉会事務所での交流会は、こちらからお願いした会員さん(3名)にもご参加いただき、会員さんと酪農家の方、JAの方、工場の方でテーブルを囲み御法川代表が作った、プレーンヨーグルト入りケーキとHTST牛乳とバターたっぷりのパンプキンパイで和やかに交流会をスタート。その後よつ葉と他社2社の3つのプレーンヨーグルトを食べ比べて「あてっこクイズ」をしました。さすがにみなさん大正解。よつ葉のヨーグルトは「水分が少ない」、「匂いが違う」、「濃いのに味がさっぱりしている」、「見た感じがおいしそう!」など、違いをはっきり感じていました。NON-GMOの指定生産者の方が搾る生乳を原料にしているから、ヨーグルトにもおいしさが表れているのですね。工場の方は、「食べる前から色でわかった」というからさすがですね。

その後、牧場の写真をスライド上映しながら生産者とJAの方との質疑応答へ。牛は受精から分娩まで10ヶ月かかり、子牛に乳を吸わせると機械で搾れなくなることや、子牛を丈夫に育てるためにも、生まれて1週間で母親から離され粉ミルクで育てること、搾乳機械でも4つある牛の乳頭は交互に搾ることを伺い、一同感心。牧場の規模も、飼い方も違う3件の農場の説明を聞き、それぞれの経済事情、家庭条件等が違うことを改めて感じていただくことができました。また、搾乳体験をしたことのある会員さんからは以前牧場で飲んだ牛の体温が残る牛乳の思い出や、保育園ポストの栄養士さんからは「子どもたちが今日はもう牛乳ないの?」と楽しみにしている様子や、古くからの会員さんからは、何十年にもわたってよつ葉の牛乳が一番と思っていることなど、飾らない感謝の言葉をそれぞれお伝えしたところ、生産者の皆さんもニッコリ。短い時間でしたが、心の通う交流となりました。

酪農家3名のみなさん

 

牧場の若き後継者、ちょっと照れ屋で家族思いの 國枝 裕人さん

総頭数 260頭
搾乳牛 130頭
耕地面積 70ha
作業人数 家族4人
従業員3.5人
年間出荷乳量 1400トン
1回の搾乳作業時間2時間

「下の写真は冷暖房付の搾乳パーラーで、牛は一段高い所に片側10頭ずつ入ってきます。左下の段は人が作業する場所です。牛は通路にお尻を向けて入り、排泄物は室内に落ちることなくパイプを伝って回収されます。他の農家はタオルで乳頭をふくと思うんですが、うちは機械で洗います。搾られた生乳はパイプを通って貯乳タンクに流れていきます。うちは2日で7.5トン牛乳を搾ってますが、まだまだ搾る余裕がありますので、ぜひみなさん、ドンドン飲んでください!」

國枝牧場 ミルキングパーラー

 

お父さんの均さんを明るくしっかりサポートする 藤田 磨美さん

総頭数 140頭
搾乳牛 71頭
耕地面積 44ha
作業人数 家族3人、従業員6人
年間出荷乳量 812トン

「1996年から観光体験型酪農をしています。修学旅行や、観光客を受け入れています。これはメインの牛舎で牛は48頭入っています。うちは全頭名前が付いていて名札がかかってます。一年弱の間で人工授精を何回しても妊娠できないと、たとえ今妊娠したとしてもその後10ヶ月は乳が搾れないのでお肉になります。私はニュージーランドでワーキングホリデーの制度を利用して2年間働いていたときに、現地の牧場を見学し広い草原でのんびり暮らしている牛を見て、幸せそうだなあと感じました。うちは今は舎飼いですが、将来は頭数を減らし草地面積をふやして放牧をしたいですね。」

藤田牧場 搾乳牛舎

夫、英一さんと二人三脚で放牧に取り組む 高野 鈴子さん

総頭数 76頭
搾乳牛 45頭
耕地面積 64ha
作業人数 夫婦2人
年間出荷乳量 330トン

「この前の日に雪が降ったので雪の多い写真です。春から秋にかけては朝晩の搾乳時間以外は24時間放牧をしています。冬は放牧はしていませんが、朝の搾乳が終わってから、昼の2時、3時頃まで天気の日は毎日運動のために外に出ています。左に見える屋根の付いた機械は、牛が行くと車を洗うようにブラシが回転し、体が痒いときに使います。牛は夏の暑さよりも、雪のほうが好きですね。胃の中で牧草が醗酵して暖かくなっているので、寒さは大丈夫です。 固まっていないふわふわの雪の上で寝ます。放牧だと夏と冬では乳の成分は変わります。それを皆さんにわかってほしいです。娘の一人が結婚して後を継ぐことになり、若い二人に指導を始めていますが、牧草ロールを作る大型機械などの仕事は一歩間違えると命取りになるので、大変気を遣っています。」

真冬の高野牧場の牛たち